Z1000Mk2 I.S様 ヘッドのオーバーホール

 

先ずはクランクケースデッキ面のガスケット剥がしの続きから。

 

昨日と今日合わせて2時間ほどかかってガスケット剥がしを終えました。デッキ面にはキズは無かったので、やはりエンジン分解は初めてのようです。

 

念のためジェネレーター周りも分解点検します。ステーターコイルもきれいですね。

 

ジェネレーターローターを外します。

 

クランクのテーパーもきれいです。

 

スタータークラッチを分解します。締め付けトルクは問題ありませんでした。消耗度合は中くらいです。

 

シリンダーも目立つ摩耗はありません。ベースガスケットは40年近く経っているので、かなり硬化しています。

 

こちらもガスケット剥がしに2時間ほどを費やしました。

 

スリーブの抜けも無く、状態はいいようです。

 

続いてヘッドを分解します。

 

バルブガイドのガタは少なめです。

 

バルブ周りを外します。

 

バルブのカーボンは年式の割に比較的少なめ。バルブフェースの摩耗も少なめです。

 

燃焼室のカーボンも比較的少なめです。バルブシートもきれいな方ですね。

  

ステムシールを外します。こちらも年式の割にゴムが柔らかいです。

 

ガスケットリムーバーを使って燃焼室のカーボンを落とします。

 

カーボン落とし終了です。

 

バルブのカーボンも落とします。

 

バルブは曲がりも無く、状態はいいので継続使用します。

  

バルブの擦り合わせをします。

 

擦り合わせ後はこんな感じ。バルブシートはカーボンの噛み込みも極僅かで、いい状態です。

 

ヘッドの清掃が終わりました。特に問題ありません。

 

ヘッドカバーのネジ山は、2ヶ所なめているのでヘリサートで修理します。

 

カムホルダーのトルクをが掛かるか再度確認します。全てヘリサート無しですが問題ありません。

 

ヘッドの点検・修正が完了しました。このまま継続使用することに。やはりオドメーターの距離数は実走だったようですね。エンジンは全体的に消耗が少ないグッドコンデションです。