弊社で2種類あるS1シートの製作方法、今回はノーマルスポンジ加工のタイプのご依頼です。送っていただいたシートは未加工のZ1100GP純正シートのようです。
表皮を止めているタッカー針を外します。
全てのタッカー針が外れました。針が折れたりすることは無く、打ち直した痕も無かったので、程度はかなりいい感じです。
表皮を剥がします。
スポンジもノーマルのままで、痛みも無く良好です。
裏側はこんな感じ。純正ではフロント座面の白い部分に、黄色い部分より柔らかい低反発スポンジが入っています。
リヤ部には「KZ1100J」(Jは上下逆)の文字があります。
S1シートの形状は、弊社独自のワークスS1タイプのこのテンプレートに合わせて成形します。
縦断面はこんな感じ。
先ず先端から加工します。高さはほぼ同じで、大きくラウンドさせます。
ライダー座面は大きく切り込むので、初めにパンナイフで大まかに切り取ります。
初めの切り取りはこんな感じ。
その後は粗目のディスクを付けたサンダーで成形します。
時々テンプレートで形状を確認します。
だいぶ形ができてきました。
次に凸凹をベルトサンダーで均します。
フロント座面はほぼ終了。リヤはややアンコ増しします。
横断面はこんな感じ。
アンコ増しするところにはスポンジを貼り付けるので、スプレーボンドを塗布します。
ボンドが半渇きになったところでスポンジを貼り付けます。このまま一晩置いて密着させてからリヤ部を成形します。