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Z1000J1 F.T様 エンジン以外は全分解に

 

メインハーネスを交換するので外していきます。

 

ハーネスはスプロケカバー内にも繋がっているのでカバーを外そうとしますが、フレーム干渉して外れません。

 

多少きつかったりすることはよくあるのですが、今回はカバーの後端がフレームに当たって全く外れません。

 

後ろのエンジンマウントを見ると、ボルトがかなり曲がっているようです。J系にはよくありますが、エンジンがかなり後ろにズレてきているようです。

 

フロントのエンジンマウントも緩めます。おそらくマウントインシュレーターが硬化して摩耗し、エンジン左側がチェーンに引っ張られて後ろにズレる現象です。J系あるあるです。

 

リヤのマウントボルトを180°回します。そうするとエンジンはボルトの曲がり分前に動くはずです。

  

案の定、スプロケカバーは外せました。

 

クラッチレリーズはMk2タイプなのでJ1ですね。傘の部分は緩んでアームと分離しており、分解点検した方がいいでしょう。シフトシャフトの穴も摩耗して拡大しているので、カバーごとJ2以降の後期型に変えた方がいいと思います。

 

メインハーネスが外れました。大きな加工は無いようですが、あちこち損傷が見られます。

 

画像中央の赤いカプラーも溶けて変形していました。これはピックアップコイルからのハーネスです。他にもカプラーの端子から線が抜けている個所も。このままでは出先でエンジン停止となっていたことでしょう。交換のいい機会になりました。

 

奥のユニットが純正イグナイター、手前はウインカーポジションランプを司るリザーブライティングデバイスです。両者とも不要になるので外します。

 

バッテリーケースごと外して分解します。ケースもサビが酷いので軽く塗装しておきます。

 

ヒューズボックスとレギュレーターも交換するので外します。

  

フロントスプロケはオフセットの大きなものが付いていますが、ボルトは緩み止めが特に無く、長さ調整の為かスプリングワッシャーが挟んでありました。フロントスプロケが緩んで脱落すると大事になりますが、このようにフロントスプロケの緩み止めが軽んじられている車両は多く目にします。スプロケは摩耗が激しいので交換します。

 

スプロケを外してみると、オイルシールにオイルが付いています。まだ軽傷ですがオイル漏れしているのでシール交換も実施します。

 

ブローバイカバーのニップルとして穴が開けられたボルトが付いていました。ここはカバーを交換して抜け止めの削り加工をした方がスマートでしょう。

 

エンジンマウントインシュレーターを交換するのでマフラーを外します。

 

車体回りで唯一分解していないところがスイングアームピボットなので、念のため分解点検します。

 

ZRX400のスイングアームが流用されていますが、ピボットシャフトの径を合わせるためにワンオフの長いカラーが入っていました。これで内径をφ20ミリからJ系のφ16ミリに落としてあります。

 

ベアリングのインナーレースになるので表面硬度が必要ですが、これは焼き入れなどの処理はされていないもよう。

 

表面が柔らかいのでニードルベアリングの圧痕が付いています。

  

ベアリングは転がりますが、サビでグリスは茶色くなっています。スイングアームは交換予定なので、その時まで暫定でこれを使うことにします。

 

スプロケカバーを外すので、カバー周りを先に洗浄します。

 

洗浄後はこちら。クランクケース合わせ目の液体ガスケットが変わっているので、エンジンは全分解された履歴があるようです。

  

あちこち微妙に不具合があるので、エンジンも全分解点検しておきたい感じはします。

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