ヘッドを分解点検します。
バルブのカーボンはやや多めといった感じ。ステムエンドはカットされていないようなので、過去にシートカットなどのメンテはしていないもよう。
バルブフェースは段付き摩耗あり。
燃焼室はこんな感じ。エキゾーストのバルブガイドは1ヶ所割れあり。ガイド交換必須なので、合わせてバルブ交換、シートカット、ステムエンドカットをした方がいいでしょう。
ガスケットリムーバーをかけてカーボンを浮かせます。
回転ブラシでカーボンを落とします。
燃焼室とポートのカーボン落とし終了です。
ガイドが折れているところはこんな感じ。このような折れ方はオーバーレブなどでバルブが曲がった際によく起きます。過去の分解はこれの修理かもしれませんが、ヨーロッパ仕様なのに北米仕様のヘッドになっているので、分解は複数回あったかもしれません。
全てのカムホルダー雌ネジにヘリサートを入れるので、現状を確認します。ヘリサートは磁石につくので、細いマグネットを差し込むとヘリサートの有無が解りやすいです。今回は2ヵ所既にヘリサートが入っていました。
リフターホールは大きなキズも無く良好です。
数ヵ所のカムホルダーの座面は細かく凸凹になり荒れています。これは叩かれて付いた傷で、ネジのトルク抜けが原因です。
既存のヘリサートを取り出します。
抜き取り治具を差し込み、押さえつけながら逆転して抜きます。2ヵ所ともうまく抜けました。
ネジ穴をφ6ミリのドリルで揉んで下穴を整えます。
未再生な部分がほとんどなので、1回目の修理となる今回はきれいに再生できるでしょう。