エンジンオイル漏れ修理のご依頼です。事前にオイルの出所のひとつはシリンダーベースということを確認してありました。今回腰上を分解して修理します。
キャブを外します。
オイルクーラーホースを外します。
マフラーを外します。
オイル漏れ箇所を再確認します。シリンダーベースからは漏れていますが、カムチェーントンネル周りの上の方からも漏れています。
シリンダーベースからのオイル漏れは、前側全体に渡って漏れているようです。
ヘッドカバーを外します。
カムホルダーボルトのトルクを確認します。数ヵ所はトルクが低い感じでした。
バルブクリアランスを計測します。数ヵ所は0.04ミリ以下で狭い状態です。
カムを外します。カム山やジャーナルはきれいです。
カムメタルやシムもきれいです。
ヘッドを外します。
燃焼室はカーボンの堆積が多めです。事前のチェック走行で激しいノッキングがありましたが、カーボン堆積による圧縮比の増加が原因かもしれません。
シリンダーとピストンはこんな感じ。ピストントップにもカーボンが多く堆積しています。
シリンダーを外します。
シリンダー内面には大きなスカッフも無く比較的良好です。
ピストンはこんな感じ。ボアはφ69.4ミリでノーマルでした。
シリンダーを外すとシリンダースタッドの穴に堆積していた大量の砂粒や泥が出てきます。ケース内に落とさないよう、掃除機で吸って取り除きます。