取り外してあった既存のチェーンを取り付けます。サンスター製525サイズのチェーンです。
チェーンを付けたら張りを調整します。ワークス角のレイダウンをし、スイングアーム垂れ角が大きくなったので、通常の状態ではチェーンの弛みが大きく必要になります。厳密に最小限に合わせるためには、リヤショックを切ってリヤホイールを持ち上げ、ミッションのアウトプットシャフト→ピボットシャフト→リヤアクスルの3軸が横から見て一直線になるようにして調整します。この状態がフロントスプロケとリヤスプロケが最も遠ざかる状態なので、この位置でチェーンの振れをほぼゼロに合わせます。
弛みもせず上下の振れも2センチくらいです。
リヤショックを元に位置に戻します。ジャッキアップ状態でちぇーんの振れは上下で7センチくらいあるので一見するとダルダルですが、これがこの車両でのチェーンを最も張った状態なので、決してこれ以上は張らないようにお願いします。
最近も修理事例がいくつかありましたが、チェーンを張り過ぎるとミッションのアウトプットシャフトベアリングが破損するので大事になります。くれぐれも張り過ぎにはご注意を。
フロントスプロケナットを締め付けます。
ロックワッシャーを確実に折り曲げます。
エンジンマウントボルトとチェーンが干渉するので、ボルトの左右の向きを入れ替えます。
ボルトを外して左からの差し込みに変更します。
これでクリアランスが取れました。
その他チェーン周りのクリアランスはこんな感じ。将来ワイドホイールを装着してチェーンラインを5ミリまでオフセットすることを想定してあります。
続いてペダルのセットアップです。ブレーキマスターは既存の物を継続使用します。プッシュロッド周りはワークスバックステップに合わせて新しく作成しました。
クラッチケーブルは継続使用します。ケーブルには潤滑のためエンジンオイルを10滴ほど垂らしておきます。
カット加工したスプロケカバーを取り付けます。
クラッチレリーズの遊びを調整します。
ワークスバックステップはできるだけフレーム側に寄せて張出を抑えているので、チェンジペダルとサイドスタンドは干渉します。通常の市販バックステップは、これを回避するために必要以上に高く、後退し、外側に設定されています。ステップがフレームに近い方がホールド感はいいと思います。
サイドスタンドでの車体の傾きも多めなので、これも同時に修正します。
サイドスタンドを外します。
3分割します。
真っ直ぐに並べ直して溶接で仮付けします。この際長さも若干長くなっています。
車体に付けて確認します。スタンドの接地点がだいぶ車体側になり、車体が起きています。
たたむとフレームとほぼ平行となり張り出しが少なくなります。
形が決まったので本溶接します。接合部の隙間を溶接で埋めていきます。
元の外径より盛り上げます。
接合部分を研磨して整え、払い出し用のツノを取り付けます。
塗装して取り付けます。ボルトも新品交換しました。
上から見るとこんな感じ。ペダル操作での干渉は無くなります。
後ろから見るとこんな感じ。バンク角も問題ありません。
立てるとこんな感じ。
傾きもちょうどいい感じに補正できました。
続いてマフラーのカチ上げ加工です。今回、モナカタイプからメガホンタイプに変更となります。
エキパイを取り付けます。
フィルターカバーはフラットタイプに変更してあります。
不要なステーをカットします。サイレンサー部の差し込みは、スプリングジョイントをやめてバンド止めにするので割を入れてあります。
削除部分を研磨して整えます。バッフルはミディアムに変更します。
カチ上げで角度変更するのは集合直後のこの部分で行います。ねじり方向に少し回転させ、わずかに斜めカットすることでエンドを外側に向けるのですが、現車合わせで微妙に調整しながら加工します。