エンジンオーバーホールして先日納車しましたが、フォークオイルが漏れるとのことで点検します。その他、パワーチェックした結果、高回転域で空燃比が薄いのでキャブも調整します。
フォークはエンジンと同時にオーバーホールしていました。納車前のロングのチェック走行では漏れていませんでしたが、その後左側のみ漏れてきたそうです。漏れたオイルはフォークのアウターチューブを伝って床に垂れるほどです。
ダストシールをめくるとオイルシールの上にオイルが溜まっています。
右側は問題ありません。
こちらは前回の入庫時の様子。左右のフォークはダストシールの中にティッシュが詰めてあったので、オイル漏れが酷いのかなあと思いましたが、インナーチューブにサビや酷いキズは無かったのでシール交換で済ませていました。
こちらもオーバーホール前の左側の様子。こちらのティッシュはオイルが沁み込んでいましたね。
今回の作業に戻ります。漏れていた左のフォークを分解点検します。
特に酷い損傷は無いのですが、シールの摺動部に浅い縦キズが結構あるのでこれが今回の漏れの原因でしょうか。初めに1000番の耐水ペーパーで研磨してみます。
線キズはほとんど目立たなくなったので、ペーパーを2000番まで上げ、仕上げにピカールで研磨します。
研磨後はこんな感じ。
フォークは左右共に外してオイルを抜き、再び取り付けてからオイルを規定値プラスα入れます。
フォークを上下してエア抜きしたのち、ジャッキでフォークを全部縮めます。
左右ともオイルレベルを規定値にセットします。
フォーク修理の後は、オーバーホール後初めてのエンジンオイル交換もしておきます。
オーナーさんの方で行った性能測定の際、空燃比が高回転域で薄かったので、メインジェットを少し大きい物に変更します。
翌日、少し長めの試運転に向かいます。
キャブはTMRですが、中回転からのスロットル急開でストールが起きやすいので、ジェットニードルの段を上下に振ってみます。濃いのか薄いのか判断しにくい症状なので、先ずはクリップ段を下げて濃い方向へ振ります。
その後の走行で症状がやや悪化したので、次にクリップ段を上げて薄い方に振ります。
完全には中間域のストールのし易さは無くならないもののだいぶ良くなりました。そのまま中央道上野原IC経由で奥多摩湖まで足を延ばします。
200キロほど走行してガレージに戻ります。
フォークの漏れは止まったようです。これで様子を見ていただきます。