今回のエンジンフルオーバーホール作業の中で、フレームにも問題が見つかりフレーム交換しています。使用したフレームは国内未登録なので、この車両は改めて新規登録となります。既存のダイマグはJWLマークが無い時代の物だったので、そのままでは登録できません。そこでJWLマークのあるドレミモーリスを暫定で付けてあります。
リヤショックはオイル滲みやロア側エンドアイに問題があることから交換することになりました。
新しいリヤショックは弊社仕様のナイトロンR3を使います。スプリングもオプションのツートンカラーに変更します。
スプリングを交換します。既存のブラックスプリングは自由長200ミリ、2色の方は自由長230ミリ、ともにスプリングレートは同じでプログレッシブレートです。レートは一人乗りに特化したソフトなレートとなっています。ちなみに吊るしのナイトロンはスプリングレートが高いままなのでご注意を。体重80キロ超の場合はそちらの高いバネレートを使うこともあります。
スプリングコンプレッサー無しで組み替え可能です。
既存のオーリンズと比較します。オーリンズは吊るしのためスプリングレートが高くプリロード多め。一人乗りだと余りストロークしません。かたやナイトロンR3の弊社バージョンは、ソフトスプリングと長い全長で、1G乗車でストロークの1/3ほど沈み、走行中もしなやかにストロークする設定のため、トラクションや乗り心地が非常に良くなります。
上下のマウントについて、オーリンズのこのモデルはゴムブッシュです。ゴムブッシュは安価ですが、1ミリ程度のストロークはゴムが先に変形するので減衰力が得られにくくなります。対してナイトロンはピロボール。1ミリ以下の極僅かなストロークでも減衰力が発生するので、跳ねにくく滑らかな乗り心地となります。
下側もオーリンズはゴムブッシュ、ナイトロンはピロボール。
ナイトロンを取り付けます。
全長が少し長いのでジャッキアップ時はリヤ車高が高めになりますが、1G乗車時は適度に沈んで車高を抑えるので足付き性もさほど悪化しません。エキセントリックの向きも下側にして車高を稼ぐ状態にします。
最終の車高が決まったので、サイドスタンドを改造して傾きを補正します。現状のスタンド接地点より5センチほど上げるとちょうど良さそうです。
現状はバックステップとの相性も悪く、シフト操作でつま先と干渉します。基本、J系はバックステップにする場合はサイドスタンド加工は必須になってきます。
既存のサイドスタンドを外します。
切断して3分割します。切断面が斜めなのは、溶接面積を増やして溶接強度を増すためです。
車両横への張り出しを抑えるため取り付け点からの方向を修正し、直線的に並べて仮溶接します。
仮付けして長さと角度を確認します。延長はしていませんが接地点が手前に来ているので、狙った角度になります。
たたんだ時はこんな感じ。ペダル操作の邪魔にならなくなります。
接合部の隙間を全部埋めるように本溶接します。
溶接部分を削って形を整えます。
塗装して取り付けます。ボルトとスプリングも新品交換してあります。
上から見るとこんな感じ。
傾きもOKです。