ヘッドとシリンダーの内燃機加工が終わったので組み立てます。ヘッドは最小面研、バルブガイド全交換、バルブ全交換、バルブシートカットとすり合わせなどを実施。
バルブは1000J純正を使用。
カットしたバルブシートはこんな感じ。
バルブフェースはこんな感じ。擦り合わせた痕が解りますね。
洗浄後、バルブを組み立てます。
バルブスプリングは純正を継続使用します。1000Jの純正バルブスプリングは不等ピッチなので、ピッチの細かい方をヘッド側にして組み付けます。修理歴のあるエンジンを分解した際、よくスプリングの上下がバラバラになっているエンジンを見かけます。バルブサージング回転を高くするための設計なので、上下方向は正しく組付けましょう。ちなみにZ系や強化バルブスプリングの多くは等ピッチなので、上下の区別はありません。
バルブ組み付け完了です。
ピストンはφ72ミリのピスタルです。シリンダースリーブは純正を交換無しでボーリングとプラトーホーニングで仕上げました。
部品を点検してわかりましたが、ピストンに同梱されていたピストンリングに一部サイズ違いが入っていました。こちらのトップリングは合口が重なってしまいます。おそらくもっと大きなボア用とメーカーが梱包の時点で取り違えたのでしょうか。
セカンドリングも同様に合口が重なります。こちらも大きいですね。
都合、1セットが大きなボア用だったので、急遽返品交換していただきます。
翌日正しい物が到着したので組み立てを再開します。
念のため全数のリングサイズを確認します。
ピストンリングをシリンダーにセットします。
合口はこれで約0.2ミリほどあります。これが正常です。
ピストンを組み付けます。
シリンダーを挿入します。
4気筒のリングが全て入った状態。今回のはリングがシリンダー下端に入り難く、非常に組みづらかったので時間がかかりました。
シリンダー挿入完了です。
ガスケットとOリングをセットします。今回、圧縮比はあまり上げない仕様なので、ヘッドガスケットの厚みは1.3ミリとしています。
ヘッドのデッキ面を脱脂します。
ヘッドを組み付けます。サビていたヘッドナットは新品交換しました。
カムホルダーネジは傷んでいたのでロングヘリサートを挿入済み。ボルトも最大長さの物を使います。
エンジン腰上組み立てほぼ終了です。レンチでクランキングし、スムーズに回ることを確認します。因みにシリンダーボーリングし、ピストンリングが新品の場合、この手回しクランキングはほんの少し摩擦感があるものですが、慣らしを終えるとスムーズになり、数万キロ走るとスルスルになります。