ヘッドとシリンダーの内燃機加工が済んだところで、エンジンのオーバーホール作業を再開します。 先ずはガスケット剥がしから。
エンジンは過去に分解歴があるようですが、前回の分解からかなりの年月が経っているようで、ガスケットの固着が激しいです。
こういう時は焦らずコツコツと少しづつ剥がしていくしかありません。この3種類のスクレッパーを駆使して進めます。
クランクケースのこの面は、スタッドボルトがあるのでかなり厄介で余計に時間がかかります。
ガスケットを剥がしていくと、下地には無数のキズがあります。過去にこのエンジンを触ったメカニックの中に、慎重でない仕事をする者がいたようです。
細かい傷は全面にあるものの、それほどひどいものはないのでオイルストーンでできるだけ均しておきます。所要時間はこの面だけで約2時間です。
サイドのガスケットも同様に固着が激しいです。
こちらも傷が多いので閉口します。
続いてロアーケースを整えます。
カバー類もまとめて整えます。
ガスケット剥がしと洗浄が済み、組み立て準備が整いました。
点検済みのクランクをセットします。
続いてミッションをオーバーホールします。ベアリングを新品交換し、アウトプットシャフトは後期型の新品に交換します。
J系の後期型はフロントスプロケがナット止めになっており、スプロケの締結に安心感があります。エンジン全分解の際には是非シャフト交換をお勧めします。
ミッションのインプットシャフト側を分解点検します。
クラッチ板はサビが多いので交換します。
使用する純正新品はこちら。
クラッチハブを規定トルクで締め付けます。
ギヤの一部はドグの摩耗が多めです。
中古品のストックから状態のいいものを探します。
J系の純正ミッションは10セット以上はあるので、中には状態のいいものもまだあるでしょう。
いい物が見つかりました。下に並んでいるのが状態のいいギヤです。
ドグのエッジ部分がまだまだきれいに残っています。
インプット側はギヤを4個ともストック品と交換しました。
続いてアウトプットシャフト側を分解します。
こちらは全体的にドグの摩耗は少ないようです。
こちらのギヤは継続使用。ベアリングとカラーのみ新品交換しました。
アッパーケースに3軸をセットします。回転もスムーズです。