最近TOTの車両規則で義務化となった、転倒時に路面とエンジンが接触してオイル漏れするのを防止する施策について。見栄えを損なわないで取り付けできる形がなかなか決まらず、暫定的な物で対応してきたので、今回新しく作り直します。規則には、エンジンケース保護カバー、エンジンケーススライダー、プロクティブコーンの何れかを左右に取り付けることが義務化されています。そこで今回はあまり目立たず見栄えのいいと思うエンジンスライダーを前回のTOTで見かけた他の車両を参考に作ってみます。先ずはパルシングカバーを斜めに削って、スライダーの取り付け面を設けます。
フライス盤で削ったものがこちら。BLファクトリー製のS1ポイントカバーを素材にし、S1実車の鋳物製パーツに似せるよう角に丸みを付けたカバーです。転倒歴があるので先端が少し削れています。
削った面にネジ穴を設け、5ミリのアルミ板を取り付けます。規則書ではアルミ板の場合は4ミリ以上必要とのことです。
横から見るとこんな感じ。
黒く塗って車体に取り付けます。
来週筑波のスポーツ走行に行くので、その際車両を見せてこれでよいか確認する予定。
続いて反対側。ジェネレーターカバーにもスライダーを取り付けます。
ポイントカバー内にはオイルが来ていませんが、ジェネレーターカバー内にはオイルが来ているので、このカット面にネジ穴を設けるにはひと手間かかります。
雌ネジ用にこんなボスを製作。
これをカバーの裏側からあてがいます。
ジェネレーターローターに干渉しないか、一旦カバーを嵌めて確認します。
干渉しないことが確認できたので表から溶接します。
取り付け面が平面になるように削ります。
スライダーを取り付けます。
裏側は念のためシリコンボンドでシーリングしておきます。
ステーターコイルを今回加工した方に移植します。
エンジンに取り付けます。
多少バンク角が減りますがなんとかなるでしょう。
再度今年の規則書を確認すると新しい文言を発見しました。ポイントカバーの内側に2ミリ以上の金属板を設けて2層構造にすることでもいいことになったようです。早速3ミリのアルミ板で試作します。
こんな感じで挟んで止めます。
これなら外観に違和感なく装着できますね。
2パターンのどちらも規則に適合するか、次の筑波で確認します。
続いてブレーキレバーの握り代対策です。車両のフロントブレーキはAPのマスターとS1キャリパーの組み合わせですが、仕様過程でだんだん握り代が大きくなりレバーが近すぎるようになってしまいます。しかしAPオリジナルのプッシュロッドでは、ネジ部の長さが足りなくてロックナットが掛からなくなってしまいます。そこでロングプッシュロッドを製作して取り換えてみます。
これでレバー比の調整幅が大きくなり、一定の握り代をいつも確保できるようになるでしょう。