20年間倉庫で眠らせていたというこちらの車両を起こすことになりました。合わせてエンジンのオーバーホールとローターやバックステップなを弊社のAMA仕様にするというご依頼です。
マフラーを外します。
エンジンオイルを抜きます。
タンクキャップはカギでは回りません。
キーシリンダーを破壊し、マイナスドライバーで回してやっと開きました。
タンクの中はこの通り。20年前のガソリンが5リットルほどは入っていますが、サビの量は過去最高レベルです。
内部のガソリンを抜きます。
洗い油で何回も流しながら、内部の大量なサビを外に出します。
中から出てきたサビがこちら。本当にサビだけとは思えない量です。タンクの鉄板はかなり薄くなっているのではないでしょうか。
サビ取り剤を入れてサビ取りします。
このまま様子を見ながらしばらく時間をかけます。
車体の方へ戻ります。キャブを外します。
フロートチャンバーを外します。幸いキャブの中はきれいでした。
ヘッドカバーを外します。カバーの内側もきれいですね。
バルブクリアランスは数ヵ所が異常に広くなっていました。カーボン噛み込みかバルブ曲がりが考えられます。
カムホルダーネジのトルクを点検します。
赤いマークのところは、トルク抜けしていました。全数ヘリサート加工しようと思います。
カムを外します。
ヘッドを外します。ボアはノーマルのφ70ミリでした。
燃焼室はこんな感じ。カーボンの堆積は済む亀です。
シリンダーを外します。ピストンは純正です。
このあとエンジンは下ろして全分解します。