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Z1000J1 T.S様 ノーマルキャブの始動不良 ダイヤフラム交換で劇的に改善

 

始動不良でお困りとのこと、冷間時よりも温間時になかなかかからなくなるそうです。毎回セルを沢山回すので、モーターやバッテリーに大きな負担となりますね。

 

キャブはノーマルです。ノーマルキャブの始動不良はかなり多く見てきましたが、多くはオーバーホールしても改善できず、対策の決め手に欠いていました。

 

今回は改善事例の情報もある、ダイヤフラム交換を実施します。ダイヤフラムはリプレイス品がヤフオクなどで入手可能です。

 

ノーマルの古い物は、よくこのようにしわしわになっているものです。少し伸びているので、外すと再び入れるのに苦労します。

 

スロットルバルブの底にはエンジン側に小さな穴があります。穴の向きを再現する必要があるので、ダイヤフラムを外す前に突起の向きにマークしておきます。

 

ダイヤフラムは接着されてはいないのですが、上下のプレートできつく挟まれています。破かないよう一カ所をそーっと強く引っ張ると外れてきます。

  

そのまま慎重に1周抜き出して外します。

 

新しいリプレイス品はやや厚みがありますが、プラスチックのヘラを使って押し込めば入ります。この際さっき付けたマークとダイヤフラムの突起の向きを合わせます。

 

裏側はこんな感じ。しっかり入っていることを確認します。

 

突起を合わせてキャブにセットします。リプレイスのダイヤフラムはノーマルより少し厚いので、ズレないように注意しながら蓋を取り付けます。4気筒共交換した後始動してみると、キュルボンという感じ一発始動。何度やっても一発始動。効果絶大のようです。

 

タンクを外したついでに、始動時に煩わしいスターターロックアウトスイッチをキャンセルします。この3極カプラーのメインハーネス側黒線2本を短絡すればOKです。これでクラッチレバーを握らずに始動できます。クラッチレバーのところにあるスイッチをホルダーから抜くだけでもキャンセルできます。

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