走行中にクラッチレバーを握ると「ビリッ」と感電するとのことで修理します。
今日は今のところまだ症状は出ていないそうですが、エンジンが温まってから、ガソリン満タン時に特に起きるそうです。
バッテリー電圧の12V位では、それほどビリっとは感じないはずで、ヒューズ切れも起きていないとのこと。漏電の出所はイグニッションと考え、コイルとプラグコード周りを点検します。
左側は特に異常ありません。
右側に周ると、3番プラグコードのコイル側ターミナルブーツに何やら付いています。タンクと干渉するのでしょうか。
タンクの該当部分は、塗装が擦り切れて鉄板が出ています。
コイル側のターミナルを外してみます。するとあるはずの端子が見えません。
端子は先端部分が折れてコイル側に残っていました。
折れた端子を取り出します。
下が新品のターミナルですが、くびれたところで折れてしまったようです。
ブーツにも小さな穴が開いており、SP2コイルの電圧4万ボルトがここからタンクにリークしていたと思われます。
コードは先端を少し切り詰め、ターミナルを新品交換します。付いていたターミナルは旧型の物で、現行品は左の8ミリコード対応品に代わっています。くびれ部分も太くなっているのがわかります。改良されているのですね。
ブーツも新品交換しました。
コイルは少し内側にずらし、タンクとのクリアランスを確保します。
他にもスロットル操作で引っかかる感じがするとのこと。ハイスロを分解点検します。
ケーブルと中途とスロットルパイプに違和感があったので、ハイスロ全体を交換することに。使用するのはアクティブのタイプ3です。
新しいハイスロを取り付けます。スロットル操作はスムーズになりました。
後でオーナーさんから帰宅まで不具合は出なかったとの報告があり、原因は正しかったとわかりました。スロットルも軽くなって快適になったそうで、これで来月のロングツーリングに安心して行けますね。