スケルトンクラッチカバーは、高さがあるのでブレーキペダルと干渉します。
ブレーキペダルの根元に切り込みを入れ、外側に曲げます。
車体に合わせてこれでクリアランスが確保できました。
切り込み部分を溶接します。
再度取り付け。溶接部分をタッチアップして修正完了です。
バキュームポンプでキャリパーまでフルードを流したあとエア抜きします。ペダルがフルストロークしても、肝心のフルードを送るストロークが、手ごたえで伝わる感じでは奥の方の極わずかなので、いくらやってもエア抜きできません。
そこでマスターを新品交換します。
これでエア抜き完了です。依然、ストロークは多めなので、レバー比を小さく変更するといいでしょう。
試運転に向かいます。
組んだばかりのエンジン、オイル漏れや異音が無いことを確認します。
キャブのエアスクリューを微調整します。
新しく取り付けたナイトロンのダンピングを調整します。10段ほど弱くする方向でセット。
油温の低いうちはスケルトン窓の内側に結露しますね。これはクランクケース内に吹き抜けたフローバイガス中の水蒸気によるものです。普段目にすることがないので気づかない現象ですね。
油温が90°くらいまで上がると結露は消えて中が良く見えるようになりました。
これで今回の作業は完了です。これでほとんどの部位は部品交換や塗装、ポリッシュできれいになったので、新車のような外観になりました。