この状態で入手したというS1レプリカスイングアームをレストアします。
右側のメインパイプに大きな削れがあります。おそらくサイレンサーの取り付けボルトかステップが干渉して削れたものでしょうか。穴が開きそうなほど深いキズです。
溶接で盛ります。
パイプの形状に合わせながら少しずつ削っていきます。
仕上がりはこんな感じ。
他にもキズがあるので研磨して均しておきます。
キャッチタンクはバッテリー液が飛んで腐食していたのでこちらも研磨しました。
エキセントリックとアクスルシャフトは、よりS1っぽい弊社のセットを合わせます。シャフトは1100カタナ純正品が合いそうです。こちらのシャフトはいつもフルレプリカS1スイングアームに組み合わせるために使っています。右側をS1同様ナットレスにするのにちょうどいい長さなのです。このスイングアームは少し幅が広いので、やや長さが足りませんが、掛かりは十分にあるので大丈夫。
つばの外径部分がはみ出すので少し小径化します。
シャフトを取り付けます。
エキセンハウジングの幅もやや狭いのですが、シャフトの長さを補う上で都合がいいですね。段差はフランジの小径化で対応できました。
エキセンはS1と同じ外径φ60ミリです。
右側はこんな感じ。
この後ベアリングなど付属品を全て外してから塗装します。塗装後、新品ベアリングを装着したら完成です。