9月の筑波走行の時に発覚したリヤダイマグの不具合、そのダイマグの修理が終わったので復元します。合わせてスピードメーターが動かなくなった件と3000rpm以下でエンジン不調とのことで点検します。
先ずはスピードメーターの点検から。オドメーターも不動とのことからスピードセンサーの故障を疑います。
イグニッションONの状態にすると、センサーはトリガーを拾った時だけオレンジのインジケーターランプが点灯する仕様です。今回の場合は常時点灯していたので、センサーの故障と判断します。
スピードセンサーを外します。
センサーの配線はヘッドライトケース内で接続されています。
センサーを配線ごと外します。
新しいセンサーを準備します。市販のデイトナ製非接触センサーを使い、1000J純正ハーネスに適合するようこちらでカプラーを取り付け仕上げたものです。
新しいセンサーを取り付けます。
今度は正常に動作しますね。センサーギャップは2~3ミリに設定します。ミッションのアウトプットシャフトはスラスト方向に1ミリほど動くので、シャフトを手前に引いた状態で調整します。
ポジション球が切れていたので交換しておきます。
チェック走行に向かいます。スピードメーターとオドメーターは正常に動くようになりました。弊社のスピードメーターセンサーキットの不具合は最近散見されます。不具合のある方はセンサー交換やスピードヒーラーユニットの交換で対応しますのでご相談ください。因みに私のレーサー1000Jにも付けていますが、こちらは取り付け後数年来正常なので、基本的な耐久性はあると考えています。
3000rpm以下でのエンジン不調の件は、CRキャブのエアスクリュー調整で直りました。具体的には戻し量を1と1/2から1と1/4に変更しました。夏冬での微調整は必要なので、冬場は少し濃いめに振ってみてください。厳密には日々の天気でも最適値は変わるので、ご自分で微調整できるようになるとより楽しめます。
続いてリヤダイマグの取り付けです。
こちらが修理前の様子。右のベアリングがアウターレースごと回ってしまい、ホイール側が削れてガタが出ました。右がやられるのはリヤブレーキから来る熱が伝わり、ハブが膨張してベアリングの圧入代が減って緩くなるためと思われます。特に古いレース用ホイールは何度かベアリング交換を経験しており、冷間時での圧入が緩くなっている物が散見されます。
こちらは今回の修理後の様子。ベアリングハウジング部分を大きく削り取り、スチール製のカラーをはめ込んで元のベアリングサイズを復元します。カラーを圧入する際は、高温下での圧入代の低下を想定し、最大限圧入代をきつくできる「焼き嵌め」という方法で圧入しています。
外したモーリスはハブ部のM8ボルトのトルクをチェックしておきます。ここのボルトは緩んだ例もあるので、ホイールを外した際は点検しておいた方がいいでしょう。ボルトが通常より細いので緩みやすいのかもしれません。
タイヤはダイマグに移植するので外します。
外したタイヤをダイマグに組んでバランス調整します。
ベアリング周りの修理により、ベアリング位置が少し外に出たのでカラーを削って合わせます。
その他アライメントも再確認します。
ホイール取り付け後、チェーンの弛みが多いので調整します。
取り付け完了です。古いダイマグは貴重なので、修理してでも使っていきたいものですね。
反対側はこんな感じ。
今回の作業はこれで完了です。