2種類のS1用キャリパーサポート製作のご依頼です。先ずはノーマルS1と同形状のプレートタイプを製作します。材料は航空機などにも使用される高強度のアルミ合金7N01の5ミリ厚板です。
先ず、プレスを使って曲げます。手前にあるのは過去に作ったサポートです。
曲げ加工が終わりました。2度曲げしてオフセットさせる感じです。
次に穴加工します。
バンドソーで外周を切り抜きます。
ベルトサンダーで切断面を滑らかに仕上げます。
大方の形状ができ増しあt。
雌ネジがくる部分に、厚みを持たせるためカラーを溶接します。
溶接後はこちら。
ネジ部分の下穴を整えます。
タップでねじ切りします。
これで機械加工は終了です。
裏側はこんな感じ。ほぼS1ノーマル車純正と同形状です。
私のマシンで取り付け確認します。
既存のサポートを外します。
今回製作したサポートを取り付けます。ラジアル方向はピッタリです。横方向は、現車に合わせてローターのセンターと一致させるため、取り付けボルトの座面にシムを入れて微調整します。
続いて先に作ってあったワークス車タイプを取り付け確認します。
こちらも問題ありません。
上から見るとこんな感じ。
因みにプレートタイプを上から見るとこんな感じ。サポートはペアペラの薄い板で、横からキャリパーを押すと簡単にたわみます。ですが回転方向にはほとんど変形しません。サーキット走行でもなんら違和感は無いので、バイクのブレーキでは、キャリパーサポートに横剛性は特に必要無いようです。
Z1000Jフォーク用のS1キャリパーサポート2種類ができました。これは実際にS1にも装着するとのことです。下のサポートはこの後仕上げにアルマイトします。