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Z1000J2 U.S様 ワークスS1仕様 筑波転倒後の修理 エンジン内視鏡点検

 

先日筑波で転倒した22号車をで修理します。

 

先ずは改めて現状把握します。ハンドルは曲がっていますが、レバーやスイッチ周りは無事です。

 

メーター周り、ステーは曲がりましたが修正可能な範囲でしょう。メーターそのものは無事のようです。

 

エンジン右側。擦り傷だけで大きな破損は無いもよう。

 

右のステップ。曲がりはないものの、ゴムがめくれて破れているのでペグを交換します。

 

マフラーエンドは大きく潰れています。このくらいならバッフルを外して板金修理できそうです。

 

続いて左側。一見無傷のようです。

 

よく見るとチェンジペダルが曲がっています。スチール製なので、曲げなおせば修復可能でしょう。

 

ジェネレーター部もエンジンカバーで保護され、大きな損傷はないもよう。

 

フロントフェンダーは大きく曲がりましたが、現地で既に大方は修正済みです。

 

フォークは目視でよく見ると僅かにねじれたようです。このくらいなら走行には全く問題無いでしょう。

 

テール周りを外します。

 

シートレールはやや右下がりになっています。

 

キャブを外してグラベルの土や砂利を吸い込んでいないか点検します。

 

一見問題無いようですが、

 

スロットルバルブのエンジン側に、極わずかな土の粒がいくつかありました。

 

内視鏡を使って燃焼室内部も点検します。

  

スマホに直接つなぎ、専用アプリで見られます。画像や動画も保存可能。

 

エンジン上部のゴミをエアブローして取り除きます。

 

先ずはインテークポート内を除きます。

 

各ポート内、特に異物は見られません。

 

プラグを外して各燃焼室内を点検します。

 

こちらも特に異物は有りませんでした。ピストントップのカーボンも少なく、シリンダー壁もクロスハッチがきれいに残り、スカッフは無く良好です。因みに仕様はピスタルピストンφ76ミリ 1198cc + イノウエボーリングICBM アルミメッキシリンダーです。

 

スパークプラグは新品交換しておきます。

 

続いてハンドル交換です。使用していたのはAREA製スーパーバイクハンドルです。今回も同じものに交換します。

 

外したハンドルと比較します。元は同じ形状でした。

 

ハンドル交換終了です。

 

曲がったチェンジペダルは、パイプを刺して曲げ直します。

 

修正後はこちら。スチール製は曲がっても折れにくいので、レースにも向いていますね。

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