前回のフォークオーバーホール作業の際、インナーチューブに曲がりとキズが多いことがわかっていました。そこでドナー用のフォークを入手されたとのことで点検します。車両はZ1000R1ですが、キャリパーブラケットの形状の違いからこちらのフォークはZ1000Jと解ります。
分解前に左右それぞれ見える部分の振れを計測します。キズはかなり少なく状態は良さそうなので期待が持てます。
計測の結果、左は振れが0.07ミリ、右は0.22ミリでした。曲がりはその半分となります。
修正してもいいですが、このままでも十分使用可能でしょう。
曲がりの程度をわかり易くするため、曲がりの大きい方を定盤の上でライトを当ててみてみましょう。
0.22ミリの振れとはこのくらいです。アウターチューブに入っているところは未確認ですが、大事故でない限り曲がるのはアンダーステムのすぐ下からです。これもそこから曲がっているのがわかります。後日、車両のフォークにインナーチューブのみ入れ替えます。