今回の最終の作業です。ミッションカバー辺りからのオイル漏れの修理です。既にエンジンオイルが入っているので、車体を右に傾けて作業します。
スプロケカバーを外します。
オイルの出所はどこでしょうか。
オイルシールは3ヶ所有りますが、クラッチプッシュロッドとシフトシャフトのオイルシール周りは、特にオイル漏れしていないようです。
フロントスプロケットを外します。
アウトプットシャフトのオイルシールにオイルが付いています。ここから漏れているようです。
ミッションカバーを外します。
ついでなので、オイルシールは3ヶ所とも交換します。
ガスケットを剥がしてオイルストーンで面を均し、洗浄してから新しいオイルシールを圧入します。
エンジン側のガスケットを剥がします。
オイルストーンもかけて組み付け準備完了です。
カバー、スプロケと組付け、規定トルクで締め付けます。
ロックワッシャーを確実に折り曲げます。
スプロケカバーを復元します。
他にも気になる点が。ジャッキアップの際に、フロント周りからガタが感じられます。よく観察すると、フロントアクスルシャフトが締まっていませんでした。
アクスルクランプを緩め、アクスルナットを締め付けます。
他にも、交差点などで曲がる際に、セルフステアが弱いために不安定になっていました。ジャッキアップして点検すると、ステムベアリングのプリロードが過大でした。中央からちょっと振ったぐらいではステアリングが自重では動きません。ステムボルトを緩め、ステムナットをわずかに緩めます。
これで自然に自重で左右に向くようになりました。
最後にチェック走行に向かいます。
今回の問題点は、ほぼ全て解消されました。ノッキングも全くありません。
ガレージに戻ります。
チェンジペダルが少々高すぎるので調整します。
1センチほど下げて操作しやすくなりました。これで今回の作業は完了です。