デモ車#21 エンジンのオイル漏れ修理

カムチェーントンネルの辺りからオイル漏れしてきたので修理します。

 

シリンダーの前後、カムチェーントンネルの周辺がオイリーです。

 

マフラーを外します。

 

ついでにオイル交換します。

 

外装を外します。

 

キャブを外し、ヘッドカバーを外します。

 

現在のカムは、インテーク、エキゾースト共にWEBの109です。

 

分解前にバルブクリアランスを計測します。全て規定値です。

 

現在のテンショナーは純正ですが、戻り易くなったので今回で交換します。

 

カムを外します。

 

ヘッドを外します。

 

燃焼室はカーボンの堆積がやや進んでいます。カムチェーントンネルのOリングは、まだ弾力はありますが漏れの原因はここでしょう。

 

シリンダー側をみてみます。

 

Oリングの前側がオイルリークの場所のようです。

 

テンショナー側のオイルも、全て前から回ってきたようです。

 

ピストンのインテークバルブリセスにはスタンプ痕があります。

 

ギヤ抜けした時に当たったかもしれませんね。

 

シリンダーを外します。

 

ピストンリングは全面当たりしています。まだ白煙は出ないので、このまま継続使用します。

 

腰上分解は1年半前ぶりです。以前と特に変わりないようです。

 

テンショナーはS1と同じものに交換します。現在はバラ部品で購入可能です。

 

このスリーブは本体に圧入します。

 

圧入後はこちら。口元の内径側がテーパーになっています。

 

構造はMk2純正などと同様です。

 

バネを縮めてプランジャーを奥まで押し込み、ロックボルトで固定しておきます。

 

在庫もいくつかあるので、ASSYで欲しい方はお問い合わせください。

 

今回の主な交換部品はこんな内容です。

 

クランクケース側を整えます。

 

シリンダーを洗浄します。

 

4気筒ともスカッフは軽微なので継続使用します。

 

シリンダーを挿入します。

 

インテークポートにブレーキクリーナーを吹きかけてみましたが、4気筒とも漏れはありません。バルブシーリングは大丈夫です。

 

シリンダーを洗浄します。

 

ヘッドガスケットは、少し薄めのt0.9ミリを使い、圧縮比を上げる方向に変更します。

 

ヘッドを組み込みます。

 

カムを取り付けたら、S1テンショナーを組み込みます。

 

取り付けたら、ロックボルト一旦緩めてプランジャーを出し、再度締め込んでおきます。この状態でオートでテンションを調整してくれます。

 

バルブタイミングを確認するので、ピストン上死点を割り出します。

 

エキゾースト、インテーク、それぞれバルブタイミングを調整します。

 

エンジンオイルはシェルアドバンスです。

 

マフラーとキャブも取り付け、オイル漏れ修理完了です。