デモ車FX1 カムチェーン周りからの異音

先日の奥多摩朝練の際に、カムチェーン周りの異音が発生し、温存しながら帰ってきました。

今日はヘッドカバーを開けて点検します。

 

エンジン腰上は2年前に開けたのが最後です。

 

スパークプラグを外して、レンチでクランキングしてみます。

回転方向を変えると大きなバックラッシュがあるのがわかります。

カムチェーンがかなりたるんでいるようですが、トップアイドラーなどは特に異常無いようです。

 

バルブクリアランスも特に異常無し。

 

カムホルダーの締め付けトルクは、修理歴の無いインテーク側が2本ダメになっていました。

 

テンショナーを外してみます。

現在の突き出し量を見るため、予めスプリングのテンションを抜いておきます。

 

テンショナーを取り出します。

プランジャーの突き出しはMAXでした。

 

テンショナーの穴からエンジン内部のテンショナーローラーのブラケットを押してみると、かなりストロークが大きいのがわかります。

 

何か指に違和感のあるものが当たります。

 

テンショナーローラーを点検するため、ヘッドを外します。

 

テンショナーローラーを外します。

 

使っているのは純正品ですが、下側のゴムローラーが半分無くなっています。

 

ゴムローラーの軸は、カムチェーンが当たってかなり削れています。

 

奥のローラーは特に異常ありません。

 

カムチェーントンネルには、ゴムローラーの破片が引っかかっていました。

 

取り出したテンショナーローラー本体がこちらです。

ゴムローラーはちょうど2分割されています。

軸は固着して回りません。

 

破損の順番を推理するのもなかなか困難な状況です。

 

カムチェーンは擦れた表面は光っていますが、特に摩耗した感じはありません。

 

抜いたエンジンオイルを捨てると、底にはゴムの細かい破片が溜まっていました。